映画に感謝を捧ぐ! 「ビッグ・バウンス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョージ・アーミテージ監督の「ビッグ・バウンス」に
感謝を捧げようと思います。
エルモア・レナードの同名小説をもとにして作られた本作は
犯罪喜劇史上屈指の「脱力感」を誇る珍品であります。
物語の舞台「ハワイ」から発せられる「脳天気オーラ」
犯罪映画をからかうかのようなストーリー&キャラクター
俳優・女優陣の放つ「休暇風味」が一体となる光景は
私に「有名人&観光地」の映画的効能と
「犯罪サスペンスの喜劇的改造」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「非勧善懲悪&ご都合主義」的でありながら
笑って許せる雰囲気を持った幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「リゾート系犯罪喜劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
陰謀渦巻く物語でありながら
スリル&サスペンスをほとんど感じさせない作風が
ある種の「癒し」を与えてくれる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。