映画に感謝を捧ぐ! 「プリズン(1988年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレニー・ハーリン監督の「プリズン(1988年版)」に
感謝を捧げようと思います。
30年ぶりに復活した刑務所で巻き起こる
怪異を描いた本作は
破壊力と技巧に満ちたホラー映画であります。
アクション映画的破壊描写・ホラー的残酷描写
SF映画的特殊効果・刑務所映画特有の陰鬱さ&男臭さが一体となる光景は
私に、ホラー映画における「地の利を生かすこと」の重要性
刑務所特有の「伝染性狂気」
映像的インパクトと小技の利いた暴力表現の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪的且つ理不尽な「決着」が
正義漢の持つ残虐性を体現している点も見逃せません。)
まさに「刑務所ホラー」史上屈指の破壊力&攻撃性を誇る
作品であると言えるでしょう。
大作監督の肩書きを貼られたL・ハーリン監督が
「軽量作品でこそ持ち味を発揮する」人物であることを証明すると同時に
特殊効果と人間味のバランス感覚に長けた残酷描写の魅力を示した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。