映画に感謝を捧ぐ! 「モスキート爆撃隊」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はボリス・セイガル監督の「モスキート爆撃隊」に
感謝を捧げようと思います。
ドイツ軍基地を爆破するよう命じられた
イギリス空軍爆撃隊の運命を描いた本作は
娯楽的堅実さ挑戦者精神を兼ね備えた戦争映画であります。
アクション・サスペンス・ロマンス・人間模様の限りを尽くした
ストーリー&演出の中に
「戦争の残酷さ」を潜ませる事によって
娯楽要素とメッセージ性を共存させようという試みは
私に「反戦映画と戦意高揚映画の中間に立つ」戦争映画の一形態を
示してくれました。
(ハッピー・エンドでありながらも苦い後味を残す幕切れが
後年の戦争映画に影響を与えている点も見逃せません。)
まさに「幕の内弁当型戦争映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
イギリス礼賛臭溢れる物語の中に「苦味」を宿す本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。