映画に感謝を捧ぐ! 「プレミアム・ラッシュ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はデヴィッド・コープ監督の「プレミアム・ラッシュ」に
感謝を捧げようと思います。
1枚の封筒を巡るメッセンジャー・ボーイと悪徳刑事の
争いを描いた本作は
剛速球的魅力を持ったアクション映画であります。
ロマンスや社会性を抑制し
「NYを舞台にした鬼ごっこ」を描くことに徹した
ストイック且つスリムなストーリー展開
「動き続ける」事にこだわる続ける映像
運転技術とNY&自転車の持ち味を生かす知略によって
生み出された移動アクション
アウトロー的な主人公&小市民ムード漂う悪役が一体となる光景は
私に「自転車アクション」の醍醐味と
アクション映画における「わかりやすいストーリー展開」
「舞台の特性を生かすこと」の大切さを
再認識する機会をもたらしました。
(西部劇と青春映画を融合させたかのような気配を放つ
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「レース映画型巻き込まれアクション」の雄と呼びたくなる
作品であると言えるでしょう。
銃撃戦や爆発に依存しない平和的な対決
米ドラマ「24」とTVゲームを合体させたかのような表現法
NY内の「アジア」とスリルを求める人生の光と闇を見つめる目線が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。