映画に感謝を捧ぐ! 「エンド・オブ・ウォッチ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はデヴィッド・エアー監督の「エンド・オブ・ウォッチ」に
感謝を捧げようと思います。
LAのサウス・セントラルを巡回する
警官2人の運命を描いた本作は
豪快さとクールさが入り交じった警官映画であります。
暴力性・社会派的陰鬱さ・ユーモアが交錯するストーリー
アクション・ホラー・疑似実録映画・TVドラマの手法を
渡り歩くかのような演出
場違いなまでに軽快な音楽&挿入歌が一体となる光景は
私に「警官」という存在の持つドラマ性と
娯楽アクション的映像の中に「反娯楽的な気配」を宿す暴力描写を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(1970年代的な決着の後に描かれる「漫才的なやりとり」が
作品の苦味を増幅させるという
皮肉な状況となっている点も見逃せません。)
まさに「ジャンル融合型警官映画」屈指の非爽快度を誇る
作品であると言えるでしょう。
暴力的な日常を淡々と描きながらも「男気」を感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。