映画に感謝を捧ぐ! 「バッド・アス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はクレイグ・モス監督の「バッド・アス」に
感謝を捧げようと思います。
Youtubeで話題となった事件をもとにして作られた
人気シリーズ?の一作目となる本作は
胡散臭さ・凶暴性・苦味が奇妙なバランスで共存する
異色の実話系アクション映画であります。
ベトナム戦争関連映画・極道映画・社会派映画
イタリア西部劇・ネット社会を
力任せに詰め込みながらも「癒し要素」を感じさせるストーリー
肉体的暴力&素朴な破壊にこだわり続けたアクション
主演男優D・トレホのユーモラスな強面ぶり
彼を取り巻く「肉食獣」の香り漂う男優陣
南米的明るさを感じさせる音楽が一体となる光景は
私に「虚実の間を泳ぐ感覚」・「2010年代と1970年代の激突&融和」
「凶悪さと笑い所に溢れたバイオレンス」を堪能する機会をもたらしました。
(我が物顔で暴れ回りながらも「敵を殺さない」主人公の姿が
ある種の癒し効果を生んでいる点も見逃せません。)
まさに「2010年代アメリカ流講談」の
称号にふさわしい爽快作であると言えるでしょう。
凶悪な外見と時代に取り残された人間の哀愁を兼ね備えた「ご当地ヒーロー」の
飛び道具に依存しない闘いぶりが
CG満載のアクション映画とは異なる
大衆食堂的味わいを感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。