映画に感謝を捧ぐ! 「彼女は二挺拳銃」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はリチャード・セイル監督の「彼女は二挺拳銃」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 鉄道事業を成功させるため約100キロの旅に挑む

 人々の運命を描いた本作は

 娯楽的サービス精神に溢れた道中系西部劇であります。

 西部劇の定番要素・音楽映画・恋愛劇・喜劇

 アイドル映画・スパイ映画を

 一本の西部劇に詰め込もうという貪欲なる試みは

 私に「ハリウッド流エンターテインメント」特有の豪華さ&勢いに酔いしれつつ

 鉄道事業初期の「複雑な内幕」をのぞき見る楽しさを満喫する機会をもたらしました。

 (典型的な「西部劇流ハッピー・エンド」をラブ・コメディ風に改造した

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ヒロイン西部劇」史上屈指の貪欲さに溢れた娯楽作であると言えるでしょう。

 後年の漫画&アニメに通じるヒロインと

 西部劇とメロドラマを合体させたかのような脇役陣の姿が

 正統派西部劇とは一味違う娯楽性を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。