映画に感謝を捧ぐ! 「アポカリプス・ナウ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はピーター・ギーガー監督の「アポカリプス・ナウ」に

 感謝を捧げようと思います。

 大洪水による人類滅亡の危機に立ち向かう人々の

 40日間を描いた本作は

 便乗商品映画の雄「アサイラム」が

 聖書に便乗することによって生を受けた災害映画であります。

 「説明台詞の連打」によって加速化していくストーリー

 CGを駆使した「作り物感」溢れる映像

 災害映画の「記号」をかき集めたキャラクターが一堂に会する光景は

 私に「世界の危機を和やかに描く」妙技と

 説明台詞の「意外な効能」を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (怪物的なまでに脳天気な幕切れが

 「人間」のエゴイズムを体現している点も見逃せません。)

 まさに「和やか系災害映画」と呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。

 軽量映画ならではのハッタリ&省力化精神と

 災害映画でありながら

 戦争大作「地獄の黙示録」に便乗した邦題を付けるという

 奇想天外なセンスが炸裂する本作と 

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。