映画に感謝を捧ぐ! 「シージャック(1999年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はマルク・フォン・ゼイドリッツ監督の「シージャック(1999年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 豪華客船を乗っ取ったテロ集団に立ち向かう

 男たちの運命を描いた本作は

 アメリカ映画の定番を有効活用して作られたドイツ映画であります。

 1980~90年代のアメリカ製アクション映画を

 継ぎ接ぎすることによって生を受けたストーリー&演出が

 勢い任せに進んでいく光景は

 私に、アクション映画における「キャラクター造形」の大切さと

 暇つぶし規模を守り続ける娯楽映画の醍醐味を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (悪役の愚かしさを肥大化させることによって

 「コメディ」の領域に踏み込んだ決着となっている点も見逃せません。)

 まさに「フランケンシュタイン的テロ対策映画」屈指の

 優等生ぶりを誇る作品であると言えるでしょう。

 「ダイ・ハード」・「沈黙の戦艦」・「ザ・ロック」を中心に集結した

 各種アクション映画要素が

 懐メロ的楽しさとバラエティ番組的ユーモアを放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。