映画に感謝を捧ぐ! 「ゾンビ・ストリッパーズ」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジェイ・リー監督の「ゾンビ・ストリッパーズ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ストリップ小屋で発生したゾンビ騒動を描いた本作は

 野性的欲求の赴くままに進みつつ

 

 深遠なテーマを語るゾンビ映画であります。

 品性や倫理よりもゾンビ映画の定番&男性的本能を重視した

 ストーリー・映像・音楽の中で

 自己顕示欲・性欲・金銭欲・愛欲・政治風刺が交錯する光景は

 私に「低俗を極めようとすることによって文学の領域に達してしまう」現状と

 「エンターテインメント」が人間を狂わせるウィルスの一種であることを

 残酷且つユーモラスに表現する手法の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (男尊女卑に見せかけて「女尊男卑」的な作りとなっている点や

 ホラー映画の王道に即しながらも

 「コメディ」の味を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ゾンビ映画風女性&娯楽論」と呼びたくなる怪作であると言えるでしょう。

 1995年の映画「ショーガール」にゾンビを加えたかのような物語が

 人類史の暗部を暴力的&性的に写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。