映画に感謝を捧ぐ! 「リプレイ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はローランド・ズソ・リヒター監督の「リプレイ」に
感謝を捧げようと思います。
マイケル・クーニーの舞台劇「Point of Death」を
彼自身の脚色によって映画化した本作は
サスペンス映画史上希に見るほどの暴走ぶりを誇る作品であります。
過剰なまでの時系列移動・技巧的表現法・情報量によって
王道的なストーリーが複雑怪奇化していく状況は
私に「情報」を扱うことの難しさと記憶の有り様について
考えさせられる機会をもたらしました。
(流血&人体破壊描写に依存することなく
ホラー的残酷さを感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「特盛り系サスペンス迷路」と呼びたくなる怪作であると言えるでしょう。
サスペンス映画的テクニックの限りを尽くして
願望と記憶の関係をえぐり出す本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。