映画に感謝を捧ぐ! 「サバイバル・フィールド 強盗団VS殺人鬼」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマイク・アプトン監督の「サバイバル・フィールド 強盗団VS殺人鬼」に
感謝を捧げようと思います。
「レイブンス・リッジ」と呼ばれる山で繰り広げられる
強盗団と殺人鬼の闘いを描いた本作は
物語と映像の距離感が奇妙な味わいを感じさせる作品であります。
泥棒映画と山系ホラーを融合させたかのような状況を
ごっこ遊び的に表現するという試みは
私に「殺伐とした状況を和やかに描く」という離れ業と
犯罪計画における「後処理」の難しさを目の当たりにする機会をもたらしました。
(「敗北したと見せかけて勝利を得る」男の姿が
ある種の感動とブラック・ユーモアを放つ幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「陰性アトラクション・ムービー」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。
「脱出(1972年版)」と「レザボア・ドッグス」を思わせるようなストーリー展開と
CG&爆発に依存しない「1970年代的映像」が
懐メロ的な魅力を感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。