映画に感謝を捧ぐ! 「チェンジリング(1979年版)」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はピーター・メダック監督の「チェンジリング(1979年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1968年のデンバーで起きた事件をもとにして作られた本作は

 クールな魅力を放つ「館系ホラー」であります。

 人体破壊&流血による「残酷描写」に背を向けて

 視覚&音響系特殊効果・「館」という空間の特性

 ミステリー&人情要素・俳優&女優陣の熱演を

 程よく融合させるによって「恐怖」を生成していく試みは

 私に「ドラマ性のある怪奇恐怖」と「地の利」を生かした映像表現の醍醐味を

 満喫する機会をもたらしました。

 (勧善懲悪的でありながらも「理不尽さ」を感じさせる決着と

 「トラウマの残り香」をホラー的に表現した幕切れとなっている点も

 見逃せません。)

 まさに「推理劇入り実話系怪談」の称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。

 アトラクション的表現法を駆使しながらも 

 

 「恐怖と哀しみが共存する」事こそが怪奇映画の魅力であることを

 体現した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。