映画に感謝を捧ぐ! 「マイ・ガール(1991年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はハワード・ジーフ監督の「マイ・ガール(1991年版)」に
感謝を捧げようと思います。
葬儀屋父娘と彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は
対照的な要素が混ざり合った人情劇であります。
生と死・大人と子供・友情と愛情の境目で
揺れ動く人々の思いを
ブラック・ユーモアと人情をバランス良く配合しながら描くという試みは
私に、悲劇の中で輝く「ユーモア」の美しさと
「盛り上げ系演出」を最小限度にとどめる事によって感動誘発臭を緩和する妙技を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「正統派西部劇」が作られにくい時代となっても
西部劇の影響力が健在であることを
象徴する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「異文化交流型ホームドラマ」界の変化球と呼びたくなる
作品であると言えるでしょう。
「癒し系映画&子供映画」の方程式に即したストーリーでありながら
王道の枠を超えた味わいを感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。