映画に感謝を捧ぐ! 「バトル・オブ・バミューダトライアングル」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はニック・ライオン監督の「バトル・オブ・バミューダトライアングル」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 バミューダ・トライアングルで展開される

 巨大モンスターと米海軍の戦いを描いた本作は

 アサイラム流海洋SFの王道とバミューダ・トライアングルの伝説が

 融合した作品であります。

 アサイラム特有の「他作品を継ぎ接ぎしたストーリー&キャラクター」

 「巨大化至上主義」・「TVゲーム的映像」を駆使して

 バミューダ・トライアングルに対する一考察を示そうという試みは

 私に「1970~2010年代のSF&海洋冒険映画」の持ち味が集まって

 どんちゃん騒ぎを展開する光景と

 便乗商品映画界の持つ「エネルギー&知力」の凄まじさを

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (細かいことは気にしない脳天気さと

 情緒やロマンスに依存しないクールさを兼ね備えた

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「アサイラム流海洋伝説」と呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。

 作り手の「ニューヨーク1997」・「アビス」

 「インテペンデンス・デイ」・「バトルシップ」等に対する尊敬の念と

 必要最小限の部分のみを押さえることによって「暇つぶし規模」のスケール感を保つ

 省力化精神が冴え渡る本作と 

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。