映画に感謝を捧ぐ! 「ファスター・プッシーキャット・キル!キル!」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はラス・メイヤー監督の「ファスター・プッシーキャット・キル!キル!」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 女性ダンサー三人組の危険な旅を描いた本作は

 娯楽的戦術性と男性的本能が混ざり合った珍作であります。

 論理性&倫理よりも陽気なお色気&暴力を重視し

 状況説明を極限まで抑制したストーリーと

 暴れ馬的且つ技巧的な軽快さで進行していく音楽&映像が一体となことによって

 出たとこ勝負的な物語が「正当な娯楽作品」へと進化する光景は 

 私に「ポルノ・アクション・サスペンス技法の平和的共存」の一形態と

 背徳的でありながらも爽快な快感を満喫する機会をもたらしました。

 (「典型的ハッピー・エンド」に意外性を感じさせてしまうという

 奇妙な状況を誘発している点も見逃せません。)

 まさに「男性向け大衆食堂」型道中記と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 巨乳趣味と即物的バイオレンスに溢れた物語が

 野性的快感を呼び起こす本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。