映画に感謝を捧ぐ! 「名探偵登場」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
感謝を捧げようと思います。
富豪のパーティーに招待された探偵5人の運命を描いた本作は
意地悪な発想と上品さを兼ね備えた作品であります。
「推理小説」の定番要素の一つ「閉ざされた館での連続殺人」を
ミステリー風味を保ちながらドタバタ喜劇化するという大胆な挑戦は
私に「推理劇」にありがちな欠点を有効活用する妙技を堪能すると同時に
悲劇と喜劇が紙一重の存在であることを
思い知らされる機会をもたらしました。
(推理小説マニア風味溢れる小ネタの数々
風格とユーモアがバランス良く配合されたキャスト陣
コメディ風味とホラー風味を兼ね備えた奇妙な幕切れも
見逃せません。)
まさに「豪華絢爛たる推理喜劇」と呼びたくなる珍品であると言えるでしょう。
パロディ的な作りであるにもかかわらず「ヨーロッパ文学の香り」を感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。