映画に感謝を捧ぐ! 「ヒドゥン」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジャック・ショルダー監督の「ヒドゥン」に
感謝を捧げようと思います。
人間に取り憑き、凶行を重ねるエイリアンを追う
男たちの運命を描いた本作は
安物感溢れる外見の中にアイデアと男気を宿すモンスター映画であります。
刑事コンビ映画と地球侵略SFを巧みに融合させ
軽やかに進行していくストーリー
主演男優K・マクラクランの放つ「怪しくも儚げな気配」
凶暴でありながらも親しみの持てる敵役
素朴な迫力&ホラー的恐怖を感じさせる特殊効果・軽妙な音楽が
一体となる光景は
私に「典型的な題材も加工次第で個性的な物語になる」
「SF映画におけるアイデア&ルールの大切さ」
「刑事コンビ映画における(対照性)の重要性」を再認識すると同時に
人間味を感じさせるキャラクター&アクションのあるSFの醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「力は善にも悪にもなりうる」事を象徴する
ハッピー・エンドとなっている点も見逃せません。)
まさに「大衆食堂系SF映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
80年代のアクション&SF映画の手法と
「理解できない事&常識が崩れゆくこと」が
恐怖の根源であることを体現した歴史遺産的作品である本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。