映画に感謝を捧ぐ! 「殺人魚獣ヘビッシュ」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はドン・E・ファンルロイ監督の「殺人魚獣ヘビッシュ」に  感謝を捧げようと思います。  薬物の影響によって進化を遂げた  雷魚の恐怖を描いた本作は  豪快すぎる「合体技」が冴え渡るモンスター映画であります。  オカルト・ホラーとバイオ・テクノロジー系モンスター映画を  合体させたストーリー&キャラクターが  冒険映画的な闘いを繰り広げる光景は  私に、対照的な存在が混ざり合うことによる「映画的化学反応」の一形態と  軽量映画業界の持つ「発想力」の雄大さに驚かされる機会をもたらしました。  (「小悪は倒され、根源的な悪は放置される」幕切れが  社会の不条理性を写し出している点も見逃せません。)  まさに「異文化交流系モンスター映画」史上屈指の実験作であると言えるでしょう。  「ピラニア」・「アリゲーター」の流れを汲む手法に  ダーク・ファンタジーの味わいを加える事によって生を受けた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。