映画に感謝を捧ぐ! 「ブロンコ・ビリー」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はクリント・イーストウッド監督・主演の「ブロンコ・ビリー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 旅芸人一座「ワイルド・ウェスト・ショー」の運命を描いた本作は

 人情・活劇性・郷愁が交錯する道中劇であります。

 1980年代のアメリカを舞台にした物語の中で

 正統派西部劇のキャラクター&アクションと

 恋愛喜劇のユーモア&ロマン・人情劇の味わい

 陰謀劇のスリルが一体となる光景は

 私に、時代の変化を受け入れつつ

 「西部劇」という伝統文化を後世に残そうという精神と

 芸道に生きる人々の輝きと哀愁に触れる機会をもたらしました。

 (映画でありながら「舞台劇」の香り漂う幕切れが

 娯楽映画式ハッピー・エンドとは一味違う心地良さをもたらしている点も

 見逃せません。)

 まさに「近代式西部喜劇」の称号にふさわしい爽快作であると言えるでしょう。

 近代社会のレールからこぼれ落ちた人々の「絆」と

 西部劇への愛に心打たれる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。