映画に感謝を捧ぐ! 「アンボーン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はデヴィッド・S・ゴイヤー監督の「アンボーン」に

 感謝を捧げようと思います。

 少年の幻影と謎のメッセージに翻弄される

 女子大生の運命を描いた本作は

 遊園地的なムードに彩られたホラー映画であります。

 陰性おとぎ話とロールプレイング・ゲームを融合させたストーリーと

 お化け屋敷風映像表現が一体となる光景は

 私に「TVゲーム」が映画史に与えた影響の一端と

 「流血&人体破壊」に依存しない怪奇恐怖の醍醐味を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ご都合主義と因縁が交錯する不思議な幕切れとなっている点も

 見逃せません。)

 まさに「初級者向けホラー」の雄と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 残酷描写や宗教よりも「アトラクション・ムービー」的楽しさを重んじる作風が

 ある種の親近感を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。