映画に感謝を捧ぐ! 「ジュラシック・シャーク」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はブレット・ケリー監督の「ジュラシック・シャーク」に
感謝を捧げようと思います。
巨大サメ「メガロドン」が棲む湖で繰り広げられる
闘いの行方を描いた本作は
「サメ映画」史上最大級の突っ込みポイントを誇る珍品であります。
ホラー的残酷描写と技巧に凝ることによって
スリル&サスペンスを抑制された映像表現
CG特有の「作り物感」満載の巨大サメ
サメ復活の過程を大幅に抽象化する豪快さと
「ぬるま湯的暴力」にあふれたストーリー
他作品から集結したかのようなキャラクターが一体となる光景は
私に「魚類」によるモンスター映画作りの難しさと
明るい色彩での残酷描写が「笑い所」と化す現象を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(S・スピルバーグ監督作を盛大に意識した邦題と
名実共に「人を喰ったような」幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「反面教師系サメ映画」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
サメ映画の抱えるハンディ・キャップと魅力を
素朴すぎる形で映画化した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。