映画に感謝を捧ぐ! 「網走番外地(1965年版)」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回は石井輝男監督の「網走番外地(1965年版)に

 感謝を捧げようと思います。

 

 伊藤一の同名小説をもとにして作られた?

 人気シリーズの1作目となる本作は

 石井輝男監督&高倉健の名コンビによって

 原作とは異なる方向へと突き進む

 驚異の逃亡アクション映画であります。

 過去の外国映画を拝借し、巧妙につなぎ合わせたストーリーが

 俳優陣の硬軟合わせ持つ熱演

 娯楽的映像技・地形効果

 情緒溢れる主題歌によって

 活劇的スリル・サスペンス・人情が絶妙のバランスで配合された

 物語へと進化を遂げる光景は

 私に「パロディ的手法で作られたシリアス作品」

 映画における「悪役・道化役」の重要性

 「命」を感じさせるアクションの醍醐味を

 満喫する機会をもたらしました。

 (西部劇の香り漂う甘口の決着でありながら

 苦味を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「和製刑務所映画&逃亡アクション」の雄と呼ぶにふさわしい

 一作であると言えるでしょう。

 1960年代の日本映画界を覆う不調の波に抗い

 映画界を支え続けた「偉大なる定番商品」の一つであると同時に

 後年の外国製アクション映画に多大な影響を与えた

 歴史的作品でもある本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。