映画に感謝を捧ぐ! 「ショウほど素敵な商売はない」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はウォルター・ラング監督の「ショウほど素敵な商売はない」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 芸人一族「ドナヒュー家」の運命を描いた本作は

 陽気にして戦術的なミュージカル映画であります。

 「歌と踊りを見せるための口実」として用意されたストーリーを

 違和感を感じさせることなく見せることを可能にした

 スタッフ・キャスト陣の知略&技術

 激動の時代を描きながら社会派に走らず

 「ショー・ビジネスの物語」を保ち続ける信念

 華麗なる挿入曲&衣装が一体となる光景は

 私に「舞台的手法と映画的手法の平和的共存」の一形態と

 見せるべきポイントを着実に押さえた映画の素晴らしさを

 堪能する機会をもたらしました。

 まさに「アイドル映画式芸人伝」の歴史に輝く強豪作であると言えるでしょう。

 ホームドラマの王道とミュージカルの魅力を

 

 バランス良く配合することによって

 映画的ご都合主義を感じさせないほどの勢いと品格を得た本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。