映画に感謝を捧ぐ! 「極北の怪異(極北のナヌーク)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロバート・J・フラハティ監督の「極北の怪異(極北のナヌーク)」に
感謝を捧げようと思います。
「ナヌーク一家」の日常を撮影した本作は
過酷な世界でありながらも和やかさを感じさせる
実録映画であります。
日常風景を淡々と写し出した作品でありながら
冒険のスリル・異世界をのぞき見る楽しさ・人情劇要素を感じさせるという
驚異的な現象は
私に「物語の種子は日常の中に宿っている」
「娯楽とは自分たちの日常から離れた世界を
日常的価値観で見つめることにある」
「自然界はスリルと情に満ちている」事を再認識する機会をもたらしました。
(カメラに写った人間は本能的に「演技者」となることを
感じさせる作品である点も見逃せません。)
まさに「イヌイット族入門編」の称号にふさわしい
作品であると言えるでしょう。
過酷な環境に耐えながら
後年のTV番組・インターネット動画に通じる道を切り開く事となった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。