映画に感謝を捧ぐ! 「LIVING&DYING バンク・ジョブ 凶弾殺人」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・キース監督の「LIVING&DYING バンク・ジョブ 凶弾殺人」に
感謝を捧げようと思います。
喫茶店に立てこもった強盗団と
彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は
バイオレンスとブラック・ユーモアに彩られた犯罪映画であります。
喫茶店とその周辺で繰り広げられる闘いが
「意外な展開」に対するこだわりと
技巧的映像表現の暴走によって
複雑怪奇化していく光景は
私に「犯罪映画をからかう方法」の一形態と
「出たこと勝負的犯罪者」の危うさを目の当たりにする機会をもたらしました。
(「死人に口なし」を象徴するかのようなハッピー・エンドと
なっている点も見逃せません。)
まさに「空間限定映画」史上屈指の
暴れ馬的作劇法&庶民的ムードを誇る珍品であると言えるでしょう。
犯人側の凶暴性&警察側のチームワークの悪さによって
泥沼化していく状況が
人間の愚かしさを写し出す本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。