映画に感謝を捧ぐ! 「巨象の道」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウィリアム・ディターレ監督の「巨象の道」に
感謝を捧げようと思います。
ロバート・スタンディッシュの小説をもとにして作られた本作は
冒険活劇とは異なる形の「冒険」を感じさせる
異色の恋愛劇であります。
ジャングル内の「箱庭的上流社会」で繰り広げられる
陰鬱なる人間関係が
災害によって「人情劇風味」へと急変していく光景を
観光旅行&スター映画要素を交えながら描くという試みは
私に「豪快極まる心境の変化」に翻弄されながら
「自然界における人間の小ささ」を目の当たりにする機会をもたらしました。
(恋愛劇の甘み・アクション映画の破壊力・風刺劇の苦味を兼ね備えた
ハッピー・エンドへと着地している点も見逃せません。)
まさに「パニック・ムービー入り愛憎劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
1940年の映画「レベッカ」を模したような世界が
自然の驚異によって「改革」されていく姿に圧倒される本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。