映画に感謝を捧ぐ! 「UP! メガ・ヴィクセン」

  映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はラス・メイヤー監督の「UP! メガ・ヴィクセン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 「ナレーター」と称する女性と共に

 殺人事件の謎に迫る本作は

 ミステリーを悪ノリ的にからかったサスペンス映画であります。

 「殺人事件に関わる人々を検証する」という大義の下

 論理性&倫理の枠を無視して繰り広げられる

 セックス・巨乳・暴力の嵐は

 私に、ミステリーが「鑑賞者の好奇心を刺激する」ことによって

 複雑怪奇な人間関係と残酷な犯罪に付き合わせる存在であることを

 官能的に立証する場面に立ち会う機会をもたらしました。

 (豪快極まる形で判明する真相と人を喰ったような後日談が

 ミスタリー特有の「どんでん返し至上主義」を皮肉っている点も見逃せません。)

 まさに「ポルノ系ミステリー」史上屈指の怪作であると言えるでしょう。

 不条理な状況に秘められた「意味」を見いだしたいという願望と

 巨乳の女性陣による「性欲の刺激」によって

 鑑賞者を引き寄せようとする手法が

 理性を打ち砕き、野性的に鑑賞する快感を

 呼び起こしてしまった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。