映画に感謝を捧ぐ! 「ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジョセフ・J・ローソン監督の「ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 南極に潜むナチス残党の陰謀に巻き込まれた

 人々の運命を描いた本作は

 

 アサイラムの流儀と世界史の暗部が混ざり合った

 陰謀系SF映画であります。

 ナチスの歴史&人々がナチスに抱くイメージと

 南極の持つ神秘性を融合させることによって

 荒唐無稽極まる状況を正当化使用という試みは

 私に「娯楽映画史におけるナチス&南極の効能」と

 「極限に達した時代錯誤が奇抜な発想へと変化する光景」を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ホラー映画的往生際の悪さを発揮しながらも

 笑いを誘う幕切れが 

 娯楽映画界における「シリーズ化への思い」を体現している点も見逃せません。)

 

 本作こそ「ホラー&SF系ナチス映画」界屈指の怪作であると言えるでしょう。

 2010年代を彩るナチス映画「アイアン・スカイ」の潮流に乗ることによって生を受けながら

 奇妙なブラック・ユーモアと悪趣味感を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。