映画に感謝を捧ぐ! 「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアレクサンダー・ペイン監督の「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!」に

 感謝を捧げようと思います。

トム・ベロッタの小説「Election 」を

もとにして作られた本作は

外見以上の文学性を感じさせる青春映画であります。

陰謀渦巻く生徒会長選挙と愛憎渦巻く人間関係の行方を

ブラック・ユーモア風味満載で描いたストーリー

多彩な表現法を駆使した演出・大仰な音楽

反優等生的でありながらも愛嬌のあるキャラクターが一体となる光景は

私に「シリアスなメッセージをコミカルに放つ」妙技と

善人と悪人が紙一重の存在であることを

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「人生は成功と失敗の二択である」という考え方を

 軽妙にからかう決着の付け方となっている点も見逃せません。)

 まさに「ドタバタ喜劇&陰謀劇風人生訓」と呼びたくなる一作であると言えるでしょう。

 「子供は大人を写す鏡である」ということを

 ダーティーな笑いと人情を込めて世に示した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。