映画に感謝を捧ぐ！　「惑星アドベンチャー　スペース・モンスター襲来！」

映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はウィリアム・キャメロン・メンジース監督の「惑星アドベンチャー　スペース・モンスター襲来！」に

　感謝を捧げようと思います。

　異星より飛来した侵略者に立ち向かう

　人々の運命を描いた本作は

　地球侵略ＳＦ史上屈指の

　実験精神を誇る「歴史遺産的作品」であります。

　地球上で繰り広げられるエイリアンと人類の闘いを

　最小限度の暴力＆破壊描写で表現しようという試みは

　私に、独裁政治がもたらす「人間不信」の恐怖をＳＦ的に表現する妙技を

　目の当たりにする恐怖をもたらしました。

　（豪快すぎる決着からの「どんでん返し」によって

　切り開いている点も見逃せません。）

　まさに「精神系侵略ＳＦ映画」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。

　力よりも技術を重んじた侵略法と

　一人の英雄ではなく「組織」によって侵略者に立ち向かう展開によって

　後年のＳＦ映画に対する道しるべとなった本作と

　生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を！！！。