映画に感謝を捧ぐ! 「電撃フリント/アタック作戦」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はゴードン・ダグラス監督の「電撃フリント/アタック作戦」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1966年の映画「電撃フリント/GO!GO作戦」の

 続編となる本作は

 男性向けスパイ活劇の「暗部」を軽やかにえぐり出した作品であります。

 優秀且つ女性に愛される主人公・壮大な陰謀を企てながらも和やかな敵役

 ご都合主義&男尊女卑感あふれるストーリー展開が一堂に会する事によって

 脳天気なスパイ活劇が「風刺劇」へと変化していく光景は

 私に、王道要素を極限まで誇張することによって「王道の闇」を写し出すという

 超自然的な離れ業を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (1960年代の「秘めたる大らかさ」とスパイ活劇の「呪われた宿命」を

 体現したかのようなハッピー・エンドに

 驚かされる作品である点も見逃せません。)

 まさに「ブラック・ユーモア系スパイ活劇」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。

 「007シリーズ」等が巧みに覆い隠してきた「暗黒」を

 ユーモラスにえぐり出してしまった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。