映画に感謝を捧ぐ! 「摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はハーバート・ロス監督の「摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に」に
感謝を捧げようと思います。
成功を夢見てNYへとやってきた青年「ブラットリー・フォスター」の
奇妙な運命を描いた本作は
浮世離れしたストーリー&キャラクターが
馬鹿馬鹿しくも心地良い恋愛喜劇であります。
社会の現実や論理性に背を向けて
サクセス・ストーリーの王道を突き進むストーリーを
技巧的エロティシズム&活劇的スピード感に溢れた演出と
MTV風味漂う音楽によって補強するという手法は
私に「映画の総合芸術性」・「娯楽作品における勢いの重要性」
「長所を伸ばすことによって弱点を補う」事の素晴らしさを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(主演男優M・J・フォックスの放つ「大人と子供が混ざり合ったかのような気配」と
日本流TV時代劇を思わせるような「決着の付け方」が
アクション映画的楽しさを与えている点も見逃せません。)
まさに「ビジネス界を舞台にしたおとぎ話」と呼びたくなるような一品であると言えるでしょう。
NYのサラリーマン事情を童話風に表現することによって
苦くも心地良い「気晴らしの一時」を与えてくれる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。