映画に感謝を捧ぐ! 「GO!GO!ガジェット」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はデヴィッド・ケロッグ監督の「GO!GO!ガジェット」に
感謝を捧げようと思います。
1983年~86年(日本では1990年~96年)に放送されたTVアニメ
「ガジェット警部」をもとにして作られた本作は
懐メロ&子供映画的魅力に溢れたSF喜劇であります。
漫画的表現法を徹底追求した特殊効果
感動誘発&スケール感を抑制することによって
軽やかに進行していくストーリー
過去のスパイ映画&活劇映画をもとにしたキャラクター造形
時折現れる「自虐系ブラック・ユーモア」
軽妙なる音楽が一体となる光景は
私に「TV的スタイルの映画的応用」・「シリアスとコメディの平和的共存」
「映画的ダイエット」の一形態を堪能する機会をもたらしました。
(スター性を抑制した堅実なキャスティングと
舞台的サービス精神と悪ノリが共存したエンドロールも見逃せません。)
まさに「面白まじめ系コミック・ムービー」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。
「007シリーズ」・「スーパーマンシリーズ」の持ち味
連続TVアニメ&特撮ドラマの定番要素を生かすことによって
アニメ的表現の実写映像化に挑戦した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。