映画に感謝を捧ぐ！ 「キートンの決死隊」
映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。
感謝を捧げようと思います。
勘違いから軍隊に入った男の運命を描いた本作は
ユーモアと風刺が独特のバランスで共存する喜劇映画であります。
ドタバタ喜劇と恋愛喜劇の手法を使い分けながら
軍隊の宣伝戦術＆非情さ・戦争の残酷さをからかうという試みは
私に「説教臭を感じさせない社会風刺」の醍醐味と
滑稽さと残酷さが紙一重の存在であることを
目の当たりにする機会をもたらしました。
（アメリカ映画流ハッピー・エンドに対し
ユーモラスに突っ込むかのような幕切れとなっている点も見逃せません。）
まさに「反戦系ドタバタ喜劇」の一形態を世に示した作品であると言えるでしょう。
戦争に対する厳しい目線と笑いを共存させることによって
後年の「素晴らしき戦争」・「フルメタル・ジャケット」に通じる道を切り開いた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を！！！。
