映画に感謝を捧ぐ！ 「ブラッド・ビーチ 血に飢えた白い砂浜」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はジェフリー・ブルーム監督の「ブラッド・ビーチ　血に飢えた白い砂浜」に

　感謝を捧げようと思います。

　浜辺で発生する怪事件の謎を追う海岸警備員と

　彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

　バラエティ番組的な味わいを感じさせる奇妙なホラー映画であります。

　「蟻地獄」をホラー的に加工するという発想と

　惨劇に見舞われながらもユーモア＆お色気を保ち続ける大胆さが

　一体となる光景は

　私に「穏やかな気持ちでホラー映画を観る」という類い希なる体験と

　「ホラー映画は論理性よりも攻撃法＆映像的インパクトを重んじるべし」という

　鉄則の効能を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（最小限度の特殊効果で最大級の不安を煽ろうとする幕切れに

　心打たれる作品である点も見逃せません。）

　まさに「和やか系ホラー映画」と呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。

　ホラー映画の王道に即したストーリー＆演出と

　悪食趣味な笑いが共存する本作と

　生きて映画を観ることの出来る幸せに深い感謝を！！！。