映画に感謝を捧ぐ! 「武器人間」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はリチャード・ラーフォースト監督の「武器人間」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 謎のモンスターと遭遇した

 ソ連(現在のロシア)軍偵察隊の運命を描いた本作は

 悪趣味性とメッセージ性が暴走するモンスター映画であります。

 「疑似実録映画」の手法で描かれた戦争映画に

 人造モンスターが乱入することによって

 ストーリー&演出が「悪食趣味&混沌」に支配されていく光景は

 私に「戦争とモンスター映画の類似性」と

 狂気と大義名分を兼ね備えた「科学」が暴走する恐怖を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (勧善懲悪的であるにもかかわらず爽快感を感じさせない幕切れが

 「戦争の空しさ」を体現している点も見逃せません。)

 まさに「ホラー系戦争映画」史上屈指の怪作であるといえるでしょう。

 映画史上屈指の「悪趣味な反戦メッセージ」を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。