映画に感謝を捧ぐ! 「デプス・チャージ 合衆国撃沈」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はテレンス・オハラ監督の「デプス・チャージ 合衆国撃沈」に
感謝を捧げようと思います。
米軍の原子力潜水艦を乗っ取ったテロ集団に立ち向かう
男たちの運命を描いた本作は
アクション・マニア魂と娯楽的知略に彩られた
「巻き込まれアクション映画」であります。
1980~2000年代流アクション映画と
1970年代映画の反抗的ムードを巧みに拝借して作られたストーリー
「潜水艦」という舞台の特性を生かした
色彩・CG・説明台詞によって
不自然さを抑制しつつ予算&時間の節減を図る妙技が一体となる光景は
私に「暇つぶし映画」の理想形態と
空間限定型アクション映画とホラー映画の秘めたる類似点を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(映画業界のルールを秘かに皮肉った作品であるという点も見逃せません。)
まさに「シリアス系パロディ映画」の秘めたる堅実作であると言えるでしょう。
1970年代映画的特有の「刹那的ムード」を
1980~2000年代アクションの衣で包む手法が
懐メロ的楽しさを感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。