映画に感謝を捧ぐ! 「アイス・ジョーズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はスコット・ホイーラー監督の「アイス・ジョーズ」に
感謝を捧げようと思います。
スキー場で発生したサメ騒動を描いた本作は
娯楽的魅力を犠牲にして「学び」を与えてくれるサメ映画であります。
「雪山+人喰いサメ+霊」をという大胆な公式
群像劇スタイルによって動きを抑制したストーリー&演出
作り物感溢れるCGによる「誇張的残酷描写」がもたらす
激しくも和やかなスリル&サスペンスが一体となる光景は
私に娯楽映画における「適正なスケール感を守ること」の重要性と
サメ映画の持つ可能性の雄大さを目の当たりにする機会をもたらしました。
(主人公たちのあずかり知らぬ所での「活躍」による決着と
ホラー風味溢れる幕切れが
人類&映画の歴史に対する「ブラック・ユーモア」となっている点も見逃せません。)
まさに「動物パニック系ホラー」史上屈指の珍作であると言えるでしょう。
サメ映画の開祖「ジョーズ」の流れを汲む物語と
昔話風ホラーを組み合わせ
SF&青春映画的な加工を施すことによって生を受け
「作劇&映像的過積載」がもたらす悲劇を世に知らしめた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。