映画に感謝を捧ぐ! 「レッド・サイクロン」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はシェルドン・ウィルソン監督の「レッド・サイクロン」に
感謝を捧げようと思います。
小さな町を襲う「赤い嵐」に立ち向かう人々の運命を描いた本作は
SF的着想と小回りの利いた災害映画であります。
自然災害を怪獣的に表現するという発想
「赤」を巧みに利用した災害デザイン
「TVニュース」による効率的なスケール感の拡大
キャラクター数&人間模様を最小限度に抑える事による
物語の停滞&説明過多感の抑制が一体となる光景は
私に、モンスター映画と災害映画による「理想的結婚生活」の一形態と
娯楽映画における「適正なスピード感&スケール感」を維持し続けることの大切さを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(根本的な問題点を巧みに回避した「アクション映画&戦争映画的決着」が
感動と皮肉の入り交じった感覚をもたらしている点も見逃せません。)
まさに「モンスター系災害映画」屈指の優等生作品であると言えるでしょう。
災害映画特有の「突っ込みポイント」を総動員した状況に
娯楽的勢い・知略・映像感覚で立ち向かう姿が心地良い本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。