映画に感謝を捧ぐ! 「一日の行楽」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はチャールズ・チャップリン監督・主演の「一日の行楽」に

 感謝を捧げようと思います。

 4人家族の奇妙な休日旅行を描いた本作は

 観察力・発想力・毒気に彩られたサイレント喜劇であります。

 旅行にありがちなトラブルの数々に

 「娯楽的な誇張」を施すことによって

 笑いと哀愁漂う道中劇へと変化させるという手法は

 私に「日常の笑い所」に着目する眼力・活劇的動作を保ち続ける体力

 都会生活&旅行に対する意地悪な目線がもたらす「喜劇的化学反応」を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (巧妙なる文章術によって

 トラブル続きの一日を「ハッピー・エンド」に変えてしまう

 豪快な幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「サイレント流道中劇」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 冒険のスリル・ドタバタ喜劇のユーモア

 サスペンス&ホラー風味漂う不幸の連鎖が共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。