映画に感謝を捧ぐ! 「エイリアン・インフェクション」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はロジャー・クリスチャン監督の「エイリアン・インフェクション」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 流星雨によって破壊された宇宙基地で巻き起こる

 怪現象を描いた本作は

 詰め込まれたジャンルが暴走する怪作SFであります。

 災害・ウィルス感染・モンスターを

 バランス感覚&論理性を無視して合体させたストーリー

 最小限度まで抑制されたキャラクター数

 不鮮明な映像というきびしい条件下で

 奮闘する人々の姿は

 私に「ジャンル混合型映画」作りの難しさと

 「マニュアル的対応」が通用しない状況がもたらす混沌が

 一体となる感覚をもたらしました。

 (不鮮明感漂う「ホラー的幕切れ」が

 「シリーズ化による経済的安定」を願う人々の思いを体現している点も

 見逃せません。)

 まさに「ジャンル混乱型映画」と呼びたくなる一作であると言えるでしょう。

 「エイリアン」・「ダイ・ハード」・「アルマゲドン」の持ち味が

 壮絶なるせめぎ合いを展開するによって「先の読みづらい」物語へと

 変化していく姿に驚かされる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。