映画に感謝を捧ぐ! 「モーター・サイコ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はラス・メイヤー監督の「モーター・サイコ」に
感謝を捧げようと思います。
女性を襲いながら旅をする三人組の運命を描いた本作は
他のR・メイヤー監督作とは異なる気配を感じさせる作品であります。
R・メイヤー監督作特有の「巨乳趣味&ポルノ風味」を極限まで抑制し
道中劇&復讐劇の王道を重視するという状況は
王道と趣味の間でせめぎ合う人々の心情を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(西部劇と異常心理サスペンスが融合したかのような決着が
1960年代の空気を感じさせる点も見逃せません。)
まさに「堅実派闇鍋映画」と呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。
後年のR・メイヤー監督作に比べ理性的な内容でありながら
「イージー・ライダー」・「時計じかけのオレンジ」等に通じる空気を感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。