映画に感謝を捧ぐ! 「カリフォルニア・ゾンビ逃避行」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジャレット・ターノル監督の「カリフォルニア・ゾンビ逃避行」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 ゾンビだらけの世界を旅する青年の運命を描いた本作は

 悲壮感と陽気さが交錯するゾンビ映画であります。

 「生ける屍」ゾンビとの闘いによって「生」を得た主人公の旅を

 ホラー・アクション・青春映画の持ち味を使い分けながら描くという試みは

 私に「西部劇」の精神と2010年代気質が平和的共存を果たす光景と

 CGに依存しない風景・モンスター造形の味わいを

 同時に堪能する機会をもたらしました。

 (悲劇的でありながらも「魂の継承」を感じさせる

 勇壮な幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「青春系ゾンビ映画」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。

 人情劇とTVゲーム感覚が奇妙なバランスで共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。