映画に感謝を捧ぐ! 「死体と遊ぶな子供たち」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はベンジャミン・クラーク監督の「死体と遊ぶな子供たち」に
感謝を捧げようと思います。
夜の墓場島で巻き起こる怪異を描いた本作は
悪食風味の中に和やかさを感じさせるゾンビ映画であります。
手作り感溢れるモンスター造形
青春映画とホラー映画を力業で組み合わせ
緩やかに進行していくストーリー
何も怒らない内から怪奇恐怖を感じさせる舞台が
一体となる光景は
私に、極限に達した「便乗&省力化精神」と
素朴極まる悪趣味さが放つブラック・ユーモアを
満喫する機会をもたらしました。
(種明かしを行うことなく「物語の本質」を示す題名
不快感をかき立てる音響効果
悲劇的でありながらものどかさを感じさせる幕切れも見逃せません。)
まさに「悪食系ゾンビ喜劇」と呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。
馬鹿馬鹿しさ&胡散臭さの極みを目指すかのような作品でありながら
後年の「死霊のはらわた&フィースト」に通じる要素を宿す本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。