映画に感謝を捧ぐ! 「昆虫大戦争」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回は二本松嘉瑞監督の「昆虫大戦争」に  感謝を捧げようと思います。 昆虫の大量発生がもたらした  爆撃機の墜落事故に関わる人々の運命を描いた本作は  東西の文化を壮絶に詰め込んだ動物パニック映画であります。  アメリカ映画流災害映画+サスペンス+特撮映画と  日本映画の情緒を合体させる事によって  王道的ストーリーが「先読み困難な物語」へと変化していく現象は  私に、「国籍・人種の枠を超えた文化交流」の面白さ&難しさと  1960年代の映画事情の一端に触れる機会をもたらしました。  (残酷な状況をクールに映像化した幕切れが  作品のメッセージ性を高めている点も見逃せません。)  まさに「異文化交流型モンスターSF」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  「娯楽映画的ハッタリ」に満ち溢れた題名  美しい風景・陰謀渦巻くストーリー&キャラクター  ホラー風残酷描写が奇妙なバランスで共存する本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。