映画に感謝を捧ぐ! 「セレブリティ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はウディ・アレン監督の「セレブリティ」に  感謝を捧げようと思います。  脚本家志望のジャーナリスト&彼の元妻と  彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は  胡散臭さ漂う男女の絡み合いが  時間と共に快感へと繋がる  不思議な恋愛喜劇であります。  ショー・ビジネスの世界における「成功者」の華麗にして背徳的な「舞台裏」を  会話のアクション・ロマンス&ユーモア要素・小ネタの限りを尽くして描くという試みは  私に、ファンタジー&SFとは異なる「浮世離れした世界」をのぞき見る快感  ショー・ビジネスの魅力&毒素・苦味の利いた笑いの醍醐味を  堪能する機会をもたらしました。  (大スターに扮したL・ディカプリオの「未来予見的な怪演ぶり」と  万事解決のハッピー・エンドでは内にもかかわらず  和やかさを感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)   まさに「ショー・ビジネス人間」鑑賞ツアーと呼びたくなる一品であると言えるでしょう。  「エネルギッシュ&テクニカルに自己をさらけ出す」W・アレン監督の作風と  NYという世界の香りが  「近代流上流階級」の光と影を映し出す本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。