映画に感謝を捧ぐ! 「忍者狩り」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回は山内鉄也監督の「忍者狩り」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 蒲生家を狙う公儀隠密に立ち向かう

 男たちの運命を描いた本作は

 東西の娯楽特性が混ざり合った忍者映画であります。

 忍者映画の図式を逆手に取ったストーリーと

 イタリア西部劇風バイオレンス&エロス

 スパイ活劇風アクション&サスペンス・怪奇映画的表現法が

 一体となる光景は

 私に「伝統芸と大衆食堂精神の共存」と

 「戦いの無情さ」を娯楽的に表現する手法の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 まさに「反優等生系時代劇」の雄と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 勧善懲悪型時代劇でありながら

 後年の「東映任侠映画&実話系極道映画」の気配を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。