映画に感謝を捧ぐ! 「ゴルフ狂」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はチャールズ・チャップリン監督・主演の「ゴルフ狂」に

 感謝を捧げようと思います。

 C・チャップリン扮する富豪&風来坊の

 奇妙な運命を描いた本作は

 二本立て興行の空気を感じさせるサイレント喜劇であります。

 ドタバタの中に哀愁を感じさせる「富豪の物語」と

 スポーツ映画的な笑いに満ちた「風来坊の物語」が

 運命の悪戯によって結びつけられていく光景は

 私に「格差社会」の持つ喜劇要素と

 笑いと哀愁を結ぶ「絆」を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「感動」を売りにする映画をユーモラスに皮肉る

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「格差交流系ドタバタ喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 後年の「独裁者」に通じる着想と

 1920年代の「空気」が融合することによって生まれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。