映画に感謝を捧ぐ！ 「マニアック（１９３４年版）」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。 　今回はドゥエイン・エスパー監督の「マニアック（１９３４年版）」に 　感謝を捧げようと思います。

エドガ・アラン・ポーのマニアック Maniac[DVD]
AVショップあらん
型番IDM-147バーコード4571244171475タイトルエドガ・アラン・ポーのマニアックタイト


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　エドガー・アラン・ポーの小説「黒猫」を 　もとにして作られた本作は 　学びと娯楽的サービス精神の赴くままに突き進む 　サスペンス・ホラーであります。 　怪奇映画＆異常心理映画の定番・精神医学の知識 　マニア系小ネタを豪快に混ぜ合わせたストーリー＆演出と 　舞台芝居風味漂う俳優・女優陣の演技が一体となる光景は 　私に、ホラー映画の要所「不快な登場人物」 　「残酷描写」・「お色気」を 　白黒映像＆倫理規定の枠内で提供しようとする人々の奮闘ぶりと 　「大義名分」を巧みに挿入することによって 　娯楽的見世物精神を緩和し、鑑賞者の罪悪感を抑制する妙技の一端を 　目の当たりにする機会をもたらしました。 　（「猫」に対するマイナス・イメージをホラー的に活用している点や 　時折現れる神秘的表現が「文学的ムード」を与えている点も見逃せません。） 　まさに「猟奇的精神医学入門」と呼びたくなる一作であると言えるでしょう。 　後年のサスペンス＆ホラーに対する「道しるべ」であると同時に 　娯楽作品の「格上げ法」を教える教科書にもなった本作と 　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。